今回、「JAFSA海外教育フェア参加奨励金」を頂き、APAIE 2023(タイ バンコク大会)に参加させて頂いた。本レポートでは、参加を通して感じたことを中心に記述する。
今回、「JAFSA海外教育フェア参加奨励金」を頂き、APAIE 2023(タイ バンコク大会)に参加させて頂いた。本レポートでは、参加を通して感じたことを中心に記述する。
今回の参加では主に3点に重点を置いて参加者の方々と交流させて頂いた。
一つ目に、既存協定校との情報交換及び課題解決である。担当者と直接お会いし、お話しする機会というのは滅多にないため、お互いの情報交換を行うことを第一の目的とした。また、普段学生の受け入れおよび送り出しの手続きを行う際に発生する問題解決についても、踏み込んだ話ができればと思い臨んだ。
二つ目に、アフターコロナに向けての情報収集である。世界の大学はこの変化にどのように対応していくのか、実際に自分の目で確かめ、国際交流活動推進に繋げたいと考えていた。そして最後に、国内外の大学関係者とのネットワーク構築が最大の目的である。
3年ぶりの対面実施で、67ヶ国から約2,700名が参加、コロナの前の状況に戻ってきているという、勢いを感じる大会であった。アジアの大学の参加が多数を占めるのではという予想に反し、欧米からの参加も多くあった。
本学からの参加は私一人で、15の協定校の担当者と事前に準備していた内容に沿って進め、問題解決に向けて意見交換を行った。前回参加したNAFSA(デンバー大会)での経験を活かし、特に重要な協定校に対しては余裕を持った時間設定をするなど、事前準備にも力を入れたため、非常に効率的にアポイントメントを入れることができた。現地ではアポ無しの訪問で急な面談の予定が入ることや、また逆も然りなので、事前のスケジューリングは非常に重要となる。特に、重点協定校については事前に決めていた面談にプラスして現地でスケジュールを調整し、二回目・三回目と面談を行う場合もあり、隙間の時間をいかにうまく組み合わせていくか、という臨機応変な対応も重要となってくる。
大学によって参加の目的は違ってくるが、本学の場合は協定校との関係性のメンテナンスが今回の大きな目的であった。特にコロナもあり、大学の改革が世界的に加速する中で、大学の組織や担当者の変更など、変わった部分が大きいと感じた。そのような変化の中で、今回のような対面で話をする機会があるということは、お互いに情報交換の場として最高の場だと実感した。またアフターコロナに向けて世界の大学の動きはもちろん、普段なかなか集まる機会がない日本の大学の国際部署関係者も一堂に会するという、絶好の機会であった。
また、時間帯によってテーマが異なるSessionへの参加も有意義なものばかりで、知見を広げてくれるだけではなく、新たな視点から国際交流・教育を考えるきっかけとなった。今後参加する方にも是非参加頂きたい貴重な内容なので、大会期間中はブースでの対応や面談など時間との勝負になるが、是非時間を作って参加して欲しい。
タイに到着しまず感じたのは、人がとても多く活気にあふれていたということである。今後、益々このような対面での国際会議などが増えていくと実感し、やはり対面でのコミュニケーションの大切さを再確認した。
APAIE参加を通じて、改めて世界の大学の「今」を知ることができたこと、また実際に対面で話すことで様々な可能性が生まれることに、国際交流・教育の面白さを実感することができた。また、国内外のネットワークの重要性やここでしか聞くことができないSessionに参加することで自分の視野や国際感覚、世界の教育のトレンドに触れることができ、非常に勉強になったと感じる。
今回、APAIEへ参加するという貴重な機会を頂けたことに感謝すると共に、国際交流・教育に対する知識や経験をより高めていくことを常に考え、自身の大学での国際化を進める一翼を担っていきたい。
報告者:京都外国語大学/国際部
段瑶
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