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報告:JAFSA「DE&I(Diversity, Equity & Inclusion) ウェビナー」『国際交流における障がい学生支援:発達障害について-入門編-』(2023年12月13日)

報告:JAFSA「DE&I(Diversity, Equity & Inclusion) ウェビナー」『国際交流における障がい学生支援:発達障害について-入門編-』(2023年12月13日)

<会員限定>
JAFSA「DE&I (Diversity, Equity & Inclusion) ウェビナー」
『国際交流における障がい学生支援:発達障害について-入門編-』
2023年12月13日(水) via Zoom

JAFSAでは、2021年度より「DE&I (Diversity, Equity & Inclusion)」をテーマに、研修・ウェビナーを展開しています。

2022年度は同テーマのもと「大学の国際交流における障がい支援」を取り上げ、好評を得ました。
2023年度はさらにこのテーマを発展させ、「身体障がい/発達・精神障がい」の障がい種ごとの支援や事例の特徴について、深く学べるようにしています。
去る10月16日(月)には、第1回研修として「身体障がい編」を実施。講師陣より障がい支援に関する概要や大学での導入例等をご紹介いただいた後、参加者同士でグループワークを実施し、活発なディスカッションが行われました。
第2回研修「発達・精神障がい編」を2024年2月16日(金)に予定していますが、濃い内容のテーマである一方で研修時間は限られているため、まず「入門編」として、「無料ウェビナー」を会員の方に広く実施することに致しました。

「障がい支援」の分野にあまり馴染みがない方でも、このテーマを理解しやすいよう、当ウェビナーでは、前半ではまず「高等教育機関での障がい支援の取り組みに関する全体的なことや基本的な概念」について、後半では最近、海外留学生に増えている「発達障害の基本的理解」について、研修と同じ講師陣よりお話しいただきました。
海外留学生に障がい学生が増えてきていること、欧米では障がい学生の権利保証が自然であること、またそれによる、日本国内の大学においてポジティブな影響が出ていることなどを、取り上げました。
2月の第2回研修の受講を考えている方に限らず、このテーマに関心のある多くの会員の方々にご参加いただきました。

※2023年10月16日(月)に実施した「第1回研修」については下記HPをご覧ください。
 ⇒報告:第1回DE&I研修「国際交流における障がい学生支援」(2023年10月16日)

1. 開催日時 :2023年12月13日(水) 10:30-11:30

2. 実施形態 :Zoomウェビナー

3. 参加対象 : JAFSA会員限定

4. 定員 : 122名 (54 大学、5 教育関連機関、1 賛助会員、2 JAFSAフレンズ)

5. 参加費 : 無料

6. 登壇者(敬称略、大学名50音順)

望月 直人
大阪大学 キャンパスライフ健康支援・相談センター 相談支援部門 准教授
池谷 航介
岡山大学 教育推進機構 障がい学生支援室 准教授

7. 当日プログラム

20231213() 10:30-11:30
JAFSADEIウェビナー」
『国際交流における障がい学生支援:発達障害について-入門編-』
10:20-10:30  参加者Zoom入室
10:30-10:35  JAFSA挨拶および講師紹介
10:35-10:55 <発表1> 「高等教育機関における国際交流と合理的配慮」
池谷 航介氏
/ 岡山大学 教育推進機構 障がい学生支援室 准教授
…合理的配慮の意味、共生社会の意義等について
10:55-11:15 <発表2> 「発達障害の基本的理解」
望月 直人氏
/ 大阪大学 キャンパスライフ健康支援・相談センター
相談支援部門 准教授
…発達障害の基本的知識、海外留学生に発達障害が多い背景等について
11:15-11:30 質疑応答

参加者の声(アンケート結果一部抜粋)

  • 発達障がいについて、短時間だが大変わかりやすい説明であった。
  • 発達障がいについて基本的な知識をもち、対応することの必要性を再認識できた。
  • 障がいを持つ留学生支援に対しての基本的な考え方を学ぶことができた。
  • 基礎的な知識や対応姿勢など、ベースとなる部分を学ぶことができた。
  • 概念についての説明だけでなく、症状についての分類説明や他国((アメリカ)等の取り組み例などの状況がよく分かり参考になった。
  • 大学でダイバーシティを推進していく上で、大切な心構えや知識を得ることができた。
  • DEIを大学で体現するために必要な概念を改めて理解することができた。
  • 意識していないうちに差別をしたりステレオタイプ的な対応を留学生にしていたことに気づかされた。
  • 留学生がどのようなことに困っているのか(二重のマイノリティ等)について教えていただき、留学生の状況に対する理解を深めることができた。
  • 障がいのある学生に対する考え方そのものについて改めて見直すことができ、とても良い機会となった。
  • 今後の取り組みや実践的な事の前に、根本的な認識や理解を考えるきっかけとなった。
  • 個別的な対応をどうするかの前に、問題への向き合い方や哲学が大切であること、また、学内の様々な部署、人と連携していくこと自体に価値があるということに、励まされたような気持ちになった。
  • 多様性を理解し受け入れる事は大学にとっての財産になるという視点が得られた。 今後の業務への意識が大きく変わると思う。部署内・学内にもこの考えを共有したいと思う。

多くのJAFSA会員の方にご参加いただきました。また、当日、視聴者から質問が相次ぐなど、本テーマに関する皆様の関心の高さがうかがえました。今後も、JAFSAウェビナーをぜひご活用ください。