AIEA(エイ・アイ・イー・エイ)は1982年に創設された米国の国際教育交流団体で2022年に創立40周年を迎えます。
NAFSA、EAIE、APAIEとはカラーが異なり、高等教育機関の経営や教育方針に関する意思決定者が多くメンバーになっていることが特徴です。
公式サイトでも “The only association dedicated exclusively to senior leaders in the field of international education” とうたわれています。
米国の国際教育交流団体という構成上、従来は米国中心の参加者が中心でしたが、大学の国際化の高まりから、メンバーは明らかにグローバルに変わりつつあります。
JAFSAは2019年より、コーポレートメンバーとしてAIEAに会員登録しています。
◆AIEA年次大会は毎年ほぼ2月に米国ワシントンD.C.、サンフランシスコを始めとする米国各地で開催され、ブース展示ではなくセッション中心で形成されているのが特徴の大会です。JAFSAでは、日本の参加者増に合わせて2017年次大会(2017年2月)より、JAFSA理事大学中心に構成したセッション発表で年次総会に参加しています。
◆AIEA2022年次大会は、2022年2月20日(日)~23日(水)に、in-person(対面)としては2年振りとなる年次総会を米国・ニューオリンズにて開催し,大会中は米国内を中心に海外参加者を含め450人以上が参加しました。
⇒AIEA2022年次大会公式サイト
◆JAFSAはAIEAとの良好な関係に敬意を表明し、AIEA2022年次大会とAIEA40周年を記念する大会サポーターになり、大会を盛り上げました。
AIEA年次大会でのセッションは高い質を求められるため審査が大変厳しく、応募しても通らないことがありますが、AIEA2022年次大会においてJAFSA提出のJAPANセッションは6年連続で採用されていました。
しかし登壇直前に米国現地におけるオミクロン株感染拡大を鑑み、in-person(対面)でニューオリンズで開催される年次大会への出席は断念。現地登壇を断念した背景に鑑み、AIEA側からは代わって2022年4月6日~7日にオンラインで開催される「AIEA Global Summit」での録画配信が認められました。
2022年4月6日~7日にオンラインで開催されました。
Keynote speakerをはじめ各セッションでは、国際社会における非植民地化、 戦略的パートナーシップ、JEDI-Justice Equity Diversity and Inclusion、国際高等教育の持続可能性等、まさに今足元で話題のトピックスが並びました。またロシア軍によるウクライナ侵攻が教育現場に及ぼす影響のトピックスも取り上げられ注目されていました。セッション前後にはインフォーマルな形でオンラインネットワーキングイベントもあり、2日間ながらも充実した内容でした。
⇒AIEA Virtual Global Summit公式HP
JAPANセッションはGlobal Summit期間中、そしてSummit終了後もオンデマンドで視聴でき、AIEA本部や大会参加者から高い評価を受けました。
《セッションタイトル》
“Perspectives from Japan : The Pandemic’s impact and Future Forecast for Study Abroad “
《発表概要》
COVID-19パンデミックにより高等教育の分野、特に「留学」は大きな打撃を受け、多くの教育機関ではリスク管理上、現在も留学を停止していた。セッションでは、日本に拠点を置く3つの大学の留学経験を共有し、COVID-19パンデミック発生以来、今現在も困難な「学生のリアルな交流」がどのように改善するかを探り、リスク評価および管理する方法について考える機会を作る。
《発表者》
◆森下 哲朗 氏
<上智大学 (JAFSA会長校) グローバル化推進担当副学長 法学部 教授>
◆マシュー・J・ウィルソン 氏
<テンプル大学ジャパンキャンパス(JAFSA理事校) 学長>
◆吉川 直⼈ 氏
<東海大学(JAFSA理事校) 副学長(国際担当)>
AIEA Annual Conference 2023は、2023年2月19日~22日に、米国Washington, DC のJW Marriott Washingtonで開催予定です。
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