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【全体報告】NAFSA2024年次大会…米国・ニューオリンズ(5/28-5/31)

【全体報告】NAFSA2024年次大会…米国・ニューオリンズ(5/28-5/31)

NAFSA 2024 Annual Conference & Expo
May 28-31, New Orleans, USA

NAFSA2024大会会場
NAFSA2024大会会場入口

NAFSA2024年次大会は、2024年5月28日(火)-5月31日(金)に、米国ルイジアナ州ニューオリンズ市で開催されました。
”Resilience・Renewal・Community”の大会スローガンのもと、失われたものからの回復・再生そして新たなコミュニティ創生を目指し、参加者は約8,600名と名実ともに世界最大の国際教育交流イベントして回復を果たした形となりました。
以下その様子をご紹介いたします。
⇒大会公式サイト「NAFSA 2024 Annual Conference and Expo

※『NAFSA年次大会』とは、米国の非営利団体「NAFSA」が主催となって開催する、世界最大規模の国際教育交流大会です。大学間の交流会で、学生リクルートの会ではありません。
詳しくはこちらをご覧ください。⇒「NAFSA年次大会とは?

1. NAFSA2024 ニューオリンズ大会概要

大会EXPO Hall入口@NAFSA2024
広い大会会場は施設が分散されています@NAFSA2024
日 程  2024年5月28日(火)-6月3日(金) 
開 催 地  米国ルイジアナ州ニューオリンズ市
会 場  New Orleans Ernest N. Morial Convention Center
参加者数  114ヶ国から約8,600人  (2023年は105ヶ国から8,500人以上)
出 展 数  45ヶ国から314ブース (2023年は49ヶ国から323ブース)
大会HP  NAFSA2024 Overview  (大会公式サイト、英文)
大型のパビリオンを展開するトルコブース@NAFSA2024

東アジア勢としては日本の他に中国・韓国・香港・台湾が大型のパビリオンを出展。その他としてはトルコ、イスラエルを含む中東地域の台頭が目立ちました。NAFSA本部からの報告によると大会参加者約8,600人のうち参加者人数上位の国は上から、米国、英国、カナダ、インド、フランス、ドイツ、スペイン、中国、日本に続いて、イタリア、オーストラリア、メキシコ、トルコ、韓国、オランダ、ペルーとのこと。また実際に参加した日本の大学関係者からはインドの参加者が例年に比べ増えていることが印象的との声が聞かれました。

NAFSAパビリオン@NAFSA2024
JAZZの街らしい演出@NAFSA2024

JAFSAは JASSO (Japan Student Services Organization) と共同で「日本合同ブース(通称”STUDY in JAPAN)」を取り纏め出展しました。

◎日本ブースは展示会場内最大規模  (24区画、1列)
◎出展団体は「29団体」(26大学+1校+2企業) +JASSO, JAFSA
◎NAFSA Pavilion (会場の中心地)に近く、正面入口脇の目立つ位置で展開しました 。

大会EXPO会場内での日本ブースの位置@NAFSA2024

大会Expo会場内で最大の規模を誇る日本合同ブース。華やかな桜の装飾と共に、大会参加者の注目を惹き付けました。

日本合同ブース"STUDY in JAPAN"@NAFSA2024
華やかな桜の装飾の日本合同ブース@NAFSA2024
NAFSA2024「STUDY in JAPAN」(日本合同ブース)出展団体 
全24区画、26大学+1校+2企業 (+JASSO, JAFSA)  <50音順>
フルブース
(エンド)
3大学 関西大学/JIGE、関西学院大学、武蔵大学、
+JASSO (Informationとして)
フルブース
(通路)
9大学
+1校
+1機関
神奈川大学、関西大学、近畿大学、国際教養大学、
上智大学、中央大学、東北大学、
名古屋大学、立教大学、名校教育日本語学校、
コンベラジャパン株式会社
+JAFSA (取りまとめ機関として)
シェアブース
(2団体で1区画)
14大学
+1機関
愛知淑徳大学、青山学院大学、(広島県立)叡啓大学、
京都外国語大学、國學院大學、西南学院大学、
帝京大学、東海大学、東京大学、東京外国語大学、
東京都立大学、南山大学、法政大学、立命館大学
WA.SA.Bi.(森興産株式会社)[JAFSAダイヤモンド賛助会員]
STUDY in JAPANはNAFSAにおける最上位会員”Global Adviser"です

日本ブース内での各出展大学・機関は、終始打合せや情報交換を活発に行い、海外提携校との関係強化に向けた協議、各種プログラムの広報、新たな提携・協力関係を築くための新規開拓、といった活動を積極的に展開していました。

活発に打ち合わせする出展団体@NAFSA2024

日本ブースの運営団体の一つである「JASSO (Japan Student Services Organization)」が、海外大学・機関に対して日本の出展大学・機関の紹介資料としてブースガイド”Find your Partner”を作成。このブースガイドには出展団体の各大学・機関の所在地・連絡先・学生数等の基本情報に加えて、提供しているプログラムやパートナーを探しているかどうかについて仔細に記載されています。これから日本の大学・機関との提携を考えている海外大学・機関にとっては、コンパクトにまとまった貴重な情報源となりJASSO運営の「Informationブース(総合案内ブース)」にてこの小冊子を手にして情報一覧をチェックしながら熱心に質問をする海外からの来訪者が多くみられました。

出展団体の情報が詳しく掲載されています
来場者で賑わうInfoブース@NAFSA2024

Informationブースで海外大学・機関の来訪者対応にあたったJASSOスタッフの方によると:
◎大会開催地が米国南部だったことも影響し例年にくらべ南米やメキシコの来訪者が増えた。
◎インドからの来訪者は非常に多くなった。
◎日本の大学における経営学(ビジネス、MBA含む)や工学などが人気の分野。
◎全般的に日本の大学において英語で開講されるプログラムへのニーズが高い。
◎ESLや語学学校を併設している海外の大学からは、日本からの留学生誘致へのアプローチが多かった。

4. 日本ブース出展団体アンケート

今大会の日本ブース出展団体に、大会後に実施した「アンケート」の結果です。会期中の主な活動内容、出展の成果など、実際に大会参加された皆様のコメントを頂きました。

来訪者対応する日本ブース各出展団体@NAFSA2024

5. JAFSAセッション

「JAFSAセッション(JAFSA Session)」とは、2011年よりNAFSAからJAFSAに対して特別枠をオファーされ、毎年継続しているセッションです。
JAFSAはこの枠を日本の高等教育に関する発表の場として活用しており、2014年からは文部科学省にも発表を依頼し、各大学の個別事例とともに日本の実情や今後の目標などをプレゼンテーションしています。NAFSA2024ニューオリンズ大会では、文部科学省文部科学省 高等教育局 参事官(国際担当)付 国際連携推進専門官 吉原氏がChair兼Presenterとしてセッションを取り纏め、日本における高等教育の現況や日米大学間交流のプロジェクトにつき発表が行われました。セッションには大会最終日にもかかわらず76名の参加があり、活気のあるセッションとなりました。

Title: “Japanese and U.S. Universities: Building on Best Practices for Future Collaboration”
Date:  May 31st, 2024(Fri) , Time: 11:30 am-12:20 pm  (ニューオリンズ現地時間)
Chair & Presenter: Takao Yoshihara
Senior Specialist for Overseas University Partnerships
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT)
吉原誉夫氏:文部科学省 高等教育局 参事官(国際担当)付 国際連携推進専門官
Presenter: Keiko Ikeda, PhD
Professor/Vice-Director, Institute for Innovative Global Education, Kansai University
池田佳子氏:関西大学 国際部 教授 グローバル教育イノベーション推進機構 副機構長
Presenter: Akiko Nakazawa, PhD
Project Associate Professor, Komaba Organization for Educational Excellence, The University of Tokyo
中澤明子氏:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 特任准教授
多くの参加者が来場したJAFSAセッション@NAFSA2024
登壇の様子@NAFSA2024
セッション終了後、質問に対応する登壇者@NAFSA2024

「Japan-SIG」は、NAFSA内での日本に関心のある有志グループで、JAFSAも長年にわたりその活動を支援し、協力しています。「Japan-SIG」についての詳細はこちらをご覧ください。
⇒《NAFSAの分科会 : “JAPAN-SIG” のご紹介

6-a) JAPAN-SIG Open Meeting
NAFSA年次大会の参加者であれば、SIGメンバーに限らず自由に参加できる会です。
NAFSA2024はJapan SIGのco-chair選出があり、米国ベース・日本ベースのco-chairが選出されました。また例年Japan-SIG Open Meetingではスピーカーを迎え、日米教育交流に関するトピックでミニセッションがありNAFSA2024では武蔵大学のBrian Masshardt氏が”Envisioning Japan SIG’s Future”と題してJapan SIGの活動について発表しました。このような発表の他、SIG活動の報告や参加者同士での交流会も実施され、情報収集だけでなく、ネットワーキングもできる場となりました。

情報交換@Japan-SIG Open Meeting

6-b) JAPAN-SIG “COI Program”
「Japan-SIG」がNAFSA2014大会より取り組んでいるのが「COI(コイ, Community Outreach Initiative) Program」と名付けられたプログラムです。これは日本語を勉強している現地高校生を日本ブースに招待するプログラムです。NAFSA2024では日本の各大学がDonateしてくれた大学グッズを始め、語学自習アプリ開発のDuo Lingoがスポンサーとなりお揃いのTシャツを作成。当日はそのTシャツを着た日本語を勉強する地元ルイジアナ州の現地高校生11名と2名の教師がSTUDY in JAPANに出展している各大学ブースを回りました。各大学側も当日はブース訪問に来た高校生の質問に答えるなど、将来日本への留学生となる可能性のある学生達を温かく迎えていました。

東京外国語大学による日本語ミニレッスン
日本の大学が提供してくれたたくさんのグッズを嬉しそうに選ぶ高校生@NAFSA2024
日本ブースを訪問する高校生@NAFSA2024

7. STUDY in JAPAN情報交換会

JAFSA賛助会員である森興産株式会社(WA. SA. Bi.)と株式会社早稲田大学アカデミックソリューションとJAFSA共催にて大会前夜のブース設営準備日に情報交換会(懇親会)を実施しました。日本からの出展大学、大会参加者を中心に87名が参加し、来賓に在米国日本大使館 広報文化班 参事官の金城太一氏を迎え、国際交流業務の情報交換の場として有意義な時間を過ごしました。

和やかな雰囲気の中、情報交換する日本の大学関係者@NAFSA2024

[予告]NAFSA2025サンディエゴ大会

NAFSA2025第77回年次大会は、2025年5月27日(火)-5月30日(金)に、米国カルフォルニア州サンディエゴにて開催されます。
日本の学生にも人気で、協定校も多い米国西海岸での久しぶりの開催で盛大な会になることが予想されます。

◎NAFSA2025大会日本ブース出展募集開始は「2024年秋頃」予定です。
※2024大会の出展大学・機関に優先してご案内致します。その後それ以外の大学・機関にご案内となりますが、残区画がわずか、もしくは完売となっている可能性もございます。
◎NAFSA2025サンディエゴ大会については、こちらをご覧ください。⇒「NAFSA2025大会公式ウェブサイト

NAFSA2025の予告@NAFSA2024
“STUDY in JAPAN”@NAFSA2024
Organized by:
JAFSA (Japan Network for International Education)
JASSO (Japan Student Services Organization)
“STUDY in JAPAN”@NAFSA2024
In Cooperation with :
  • 文部科学省 Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) [協力]
  • 在ナッシュビル日本国総領事館 Consulate-General of Japan in Nashville [後援]
  • 経団連 KEIDANREN (Japan Business Federation) [後援]