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報告:JAFSA国際共修研修2024「Diversity(多様性) & Inclusion(包摂性)を国際共修に活かす」(2024年11月29日)

報告:JAFSA国際共修研修2024「Diversity(多様性) & Inclusion(包摂性)を国際共修に活かす」(2024年11月29日)

研修概要・目的

「国際共修」とは、多様な文化的・言語的背景をもつ学生同士の学び合いの場を指すとともに、そうした学習環境をファシリテーションによって作り上げる教育的仕掛けのことも指します。
当研修では、「国際共修」について知識・経験の豊富な講師陣をお迎えし、講義とグループワークにより、国際共修についての理解を深めるだけでなく、自大学・機関にて実践できるようになることを目指します。
グループワークでは、参加者同士の交流がはかれることから、単なる協働作業にとどまらず、全国の国際教育交流分野の担当者同士のネットワーキングの好機ともなります。
今年度の研修では「多様性、公平性、包摂(Diversity, Equity & Inclusion; DEI)」の概念も取り入れ、その中でも「多様性と包摂性(D&I)」に注目し、より国際共修というテーマを深めて学べるようになっています。

開催データ:

研修名: JAFSA国際共修研修2024「Diversity(多様性) & Inclusion(包摂性)を国際共修に活かす」~グループプロセスに注目して~

日 時:  2024年11月29日(金)13:00-17:00
形 式: オンラインにて(Zoom)
参加者: 18名/12団体会員(12大学)
愛知県立芸術大学、関西学院大学、昭和女子大学、拓殖大学、玉川大学、中京大学、
東京家政大学、名古屋大学、一橋大学、福岡大学、文京学院大学、横浜市立大学

講 師:(講義順、敬称略)

平井 達也
明治大学  国際日本学部 准教授
米澤 由香子
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 グローバルラーニングセンター 准教授
秋庭 裕子
東京学芸大学 大学教育研究基盤センター機構 国際交流/留学生センター 准教授

研修内容

【当日の流れ】
13:00~13:05  開会のあいさつ
13:05~13:30  Diversity(多様性)を自分ごとにする講義とワーク
13:30~14:30  Inclusion(包摂性)の意味と意義を考える講義とワークとグループプロセス説明
14:30~14:40  休憩
14:40~15:45  ワークの説明とグループワーク・振り返り記入・シェア
15:45~16:15  振り返り
16:15~16:55  事例紹介・情報交換会
16:55~17:00  閉会のあいさつ

研修後のアンケート結果 ※一部抜粋

<参加者の声>

  • Inclusionに関する知識を得られ、体験できた。
  • 講義とグループワークを交互に行うことで理解を深めることができ、自分の仕事にもどのような視点で活かせば良いか学ぶことができた。
  • 異動したてで、D&Iについて言葉でしか理解できていなかったが、具体的な考え方などを交えて学ぶことができた。
  • 多様性とは他者に対してのみではなく、自分自身についても考えることであると学んだ。
  • Inclusionについて、ぼんやりした意味しか分かっていなかったが、研修を通してほっとする、居心地がよい、受け入れられているということが包摂性であると理解できた。
  • ワークで自分自身で考え、後でグループで意見を言い合うことで新たな発見もあり、非常に勉強になった。
  • 授業内容を構築するにあたり参考にできそう。
  • 自分の選ばなかった属性を振り返ったり、分類することで自己開示の方法についても考え直すきっかけになった。
  • 後半のワークを授業でも実践してみたいと思う。
  • 実際にグループでワークをしている時は目のまえのタスクばかりに集中していた気がするが、その後の振り返りでグループプロセスをについて考えることでより理解が深め、学ぶことができた。
  • ホワイトボードや図を使うことで視覚的に進捗を確認することができ、参加者が後れを取ることがなく参加できた。また、同時に全員でふせんを貼ったり文字を書き込んだりすることで、全部を1人が担うのではなく少しずつ作業に貢献することでより参加がしやすくなったと感じた。
  • 講義だけだとどうしても理解しているつもりの時もあるが、グループワークを交えることでとてもわかりやすかった。
  • 他大学の方とも交流ができ、非常に学びの多い講義だった。
  • いつも気づきの多い研修で時間が取れればいつでも参加したいと思う。よりこのテーマで大学で行うべきこと、話し合うべきことを深められたらと思う。