コロナ禍では“対面での交流の場”が閉ざされていましたが、海外フェアや各種プログラムが復活する中で、改めて「対面による交流」の重要性が認識されています。この度、JAFSAでは、「会員大学・高専・高校の教職員」を対象に次世代に向けた交流・交友関係を構築するため、また、今後問われるスキルやマインドを共有いただくことを目的にネットワーキングミーティングを藤女子大学、西南学院大学のご協力のもと開催しました。
本イベントは三部(①講義、②ディスカッション、③情報交換会)構成とし、①講義では米国インカーネイトワード大学国際アドミッションリエゾンの近藤祐一氏から、国際教育交流担当者にとって今後求められるもの、必要な視点・立ち位置の見極め、そして何よりネットワーキングの重要性に対してお話がありました。②ディスカッションでは、事前に振り分けられたグループとテーマ(留学生のリクルート、短期海外プログラムの開発等)に沿って参加者が自身の大学における問題点を洗い出し、その中で解決のヒントになるものを持ち帰れるように話し合いが行われました。③情報交換会では、参加者一人一人が積極的に他大学の方とネットワーキングを形成しようという意思が見られ、限られた時間ではあったものの有益な時間となりました。
札幌会場 13名(9大学、1教育関連機関、1賛助会員)※JAFSA会員大学 5大学
福岡会場 18名(8大学、3教育関連機関)
第一部 講義+質疑応答(45分)
コロナ禍を経て大きく変わった国際教育交流。本講義では常に国際交流業務担当の教職員に求められる資質やスキルについて、また今後、一層国際化が進む大学で必要となっていくマインドについて、近藤 祐一氏にお話いただきました。
第二部 ディスカッション(75分)
国際教育交流の現場で直面している課題についてグループでディスカッションをし、その結果を共有・報告。講師や他参加者からフィードバックします。問題解決の道筋を共有し、所属大学にて実践するところまでを目標としました。
情報交換会(90分)
任意参加者(有料)間でネットワーキング形成および親睦を深めていただくことを目的に開催しました。
【第一部講義について】
・現在や今後の国際交流担当の在り方について、考えさせられた(札幌)
・アフターコロナで、大学の経営や国際教育担当者が求められる素質は、これまで通りでは時代に追いつけないことを再認識できました。どうすれば自分の大学が他の大学と異なるもの、自分の大学らしいものを提供できるかというようなことを深く考えるきっかけとなりました(札幌)
・国際交流というものについて俯瞰的な造詣に深い講師のご指導が非常に勉強になりました。こうした講義は学内にいたのでは絶対に聞けない。大変貴重な機会でした(札幌)
・日常業務(所属の域内)だけでは得られないヒントやキーワードを頂けたのでよかった(福岡)
・他大学との差別化をしないといけないが、手を取り合うということも一つの手段だと知ることができました(福岡)
【第二部ディスカッションについて】
・国際交流担当者同士がこのような機会を持つこと自体が少ない。他大学さまのご事情も分かり、非常に貴重な機会だった(札幌)
・解決案までは残念ながら至りませんでしたが、各大学が直面している問題点をディスカッションし、講師より貴重なフィードバックいただき、良い機会となったと考えます(札幌)
・他大学の担当の方や関係機関の方との情報共有や課題の共有ができたことで、新たな知識を得ることができたため。より議論を深めたいと感じるほど、濃い時間にできました(福岡)
・1つのテーマに沿って、それぞれの大学の問題点を共有することができました。講師からの貴重なご意見、フィードバックをいただくことができました(福岡)
【情報交換会について】
・ディスカッションでお話しできなかったことや気になることを更に深く会話することができました(札幌)
・各大学の方と久しぶりに対面で情報交換をすることができて、良かったです。貴重な機会をいただき、ありがとうございました(福岡)
・4年ぶりに対面での情報交換が可能となり有意義な時間となりました。皆さんも同様に苦労されていることを知り、少し安心しました(福岡)
両会場ともに、講師による講義を通じて、参加者一人一人がこれからのネットワーク形成の重要性、意義を見出し、その後に行われたディスカッション、情報交換会の場において積極的に意見を述べる様子が伺えた。今回、会場提供いただいた藤女子大学・西南学院大学に改めて御礼を申し上げるとともに、JAFSAでは引き続き、同様のネットワーキングミーティングを開催していきます。皆様の参加をお待ちしています(JAFSA事務局)
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