日本の大学の多くが「”交換”留学」を前提としていますが、実際には送り出しと受け入れのバランスが難しく、また、送り出す日本の学生の英語力・学力、受け入れる海外学生用の英語で受けられるプログラムの整備、送り先の環境や安全性、受け入れる(生活)環境作り、学費の差など、課題が多くあります。更には欧米、特に英語圏の知名度がある大学は既に協定校を数多く持っており新規の関係を求めていないと言えます。
追い打ちをかけるように起きたコロナ禍により留学の様相が一変し、留学をめぐる国内外の状況把握、次々に立ち上がる新規のオンラインプログラムの吟味・評価、学生さんの対応等、大学の国際部署の方のご負担がますます増えていることと推察致します。
この解決法としてぜひ「第3機関を通しての海外大学派遣先の拡大と学生サポート拡充」を提案する特別ウェビナーを、引き続き開催致しました。
当ウェビナーでは、JAFSA団体正会員で、国内外の大学と連携して学生モビリティーに貢献している第3機関である「SAF スタディ・アブロード・ファウンデーション」様をお迎えし、『SAF様の活動内容、海外のSAFメンバー校のSAF様を通した受け入れ実例、日本のSAFメンバー校のSAF様を通した学生送り出しの実例』をご紹介いただきました。
SAFは米国の認可非営利教育機関です。米国の認可非営利教育機関の「IES Abroad」を母体として、約180を超える名門大学の国際的な大学ネットワークを組織し、日本、中国、韓国を中心としたアジアの大学の学生モビリティー促進のために活動をしています。
◎SAF日本事務局:https://japan.studyabroadfoundation.org/
◎SAFアメリカ本部:https://www.studyabroadfoundation.org/
◎IES Abroad:https://www.iesabroad.org/
(SAF様のメンバー校になるのに費用は発生しません。SAF様に問合せ・ご相談をされるのも無料です。)
勉強になった、役に立ったというお声を多くいただきました。さらに詳しいコメントをご紹介いたします !
◆今回のウェビナーに参加した理由 (複数回答可)
1. 送り出し留学に「第3機関」を利用することを検討しているため、関心を持った | 52% |
2. 発表大学(駒澤大学、立教大学、米国UCSD)の取り組みに関心があった | 47% |
3. 他大学のコロナ禍での「送り出し留学」に関する動向を知りたかった | 47% |
◆自大学の「送り出し留学」で課題に思っていること (複数回答可)
1. 教職員の負担軽減 | 80% |
2. 派遣留学の学生総数を増やす | 74% |
3. 学生アドバイジング(学生の準備やサポート)の充実 | 74% |
4. 派遣留学先の選択肢を広げる | 63% |
5. 新規の留学プログラム開発/危機管理/学生の留学への関心を高め、学内で留学をより身近なものにする | 42% |
◆参加された方からのご意見、ご感想
・非常にわかりやすい内容だったので、SAFが何をしているのか、SAFを活用したら何が得られるのかよくわかりました。派遣プログラムに係る教職員の負担はかなり大きいため、第三者機関を活用して業務の効率化や削減を検討していきたいと思います。
・様々な立場の方々からの見解を伺えて参考になった。
・大学職員の人員や知識で不足する部分を、第3機関との連携で補うことができるというお話は大変説得力がありました。資料を拝見して、今後の取り組みの参考とさせていただきたく存じます。
・個人的には興味を持っていましたが、すぐに導入を検討する環境ではなかったです。しかし最近、学内での風上が変わってきたため、今回のセミナーが導入の契機になればと思います。SAF様、留学先大学様、派遣元大学様と全方向からの情報をお聞きすることができ、大変参考になりました。
*** 多くの方のご参加ありがとうございました ! ***
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