報告:第1回 初任者研修 「基礎から学ぶ国際教育交流」(2019年5月17日、東京)
開催データ
初任者研修「基礎から学ぶ国際教育交流」 |
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日時:2019年5月17日(金) 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス 参加者:39名/33団体会員(31大学、2教育関連団体) |
講 師:(講義順、敬称略)
星野 晶成
(名古屋大学 国際機構 国際教育交流センター 講師)
秋庭 裕子
(一橋大学 経営管理研究科 講師)
坂本 友香
(東北大学 高度教養教育・学生支援機構 グローバルラーニングセンター 特任准教授)
新見 有紀子
(東北大学 高度教養教育・学生支援機構 グローバルラーニングセンター 講師)
研修内容:
アイスブレーキング(自己紹介など)
第一部 「国際教育交流の基礎概論」 (星野 晶成)
第二部 「国際教育交流業務内容の紹介」 (秋庭裕子)
第三部 「派遣留学プログラムの運営」(坂本 友香)
第四部 「留学生アドバイジング」 (新見 有紀子)
第五部 全体討議・まとめ・修了式 (講師陣)
参加者:39名/31団体会員大学 、2教育関連団体
(参加者所属機関50音順)(**-国立大学法人、*-公立大学法人)
東 北 | 岩手大学**、東北学院大学 |
関 東 | 桜美林大学、国際基督教大学、政策研究大学院大学**、創価大学、大東文化大学、 東海大学、東京外国語大学**、東京家政大学、東京女子大学、東京大学**、東京理科大学、 東洋大学、日本大学、文教大学、武蔵大学、武蔵野大学、武蔵野美術大学、明治大学、 横浜市立大学*、立正大学、早稲田大学 |
中 部 | 金城学院大学、至学館大学、福井大学** |
近 畿 | 大阪商業大学、関西大学、京都外国語大学、同志社大学、兵庫県立大学* |
参加報告
報告者:千田 敏幸(創価大学)
研修概要:
本研修は、国際教育交流分野に着任して3年以内の教職員を対象とした研修で、グループワークと講義、参加者同士の意見交換を通して、国際教育交流の基礎知識とスキルを学び、大学間のネットワークを広げることを目的とされた。
各講義内容について:
●第1部「国際教育交流の基礎概論」
日本人の海外留学状況の推移や、外国人留学生数の推移等の統計資料を用いて、日本における国際教育交流の現状を分析すると共に、80年代以降の企業や政府の動きを学び、日本の国際交流を取り巻く環境の変化を理解した。更に、現在の大学における国際化の様相についてご教示いただき、グローバル社会における海外留学の意義について学んだ。特に、文部科学省関連の重要な国際交流政策やその変遷を学ぶことができ、大変参考になった。
●第2部:国際教育交流業務内容の紹介
講師の業務内容紹介や他大学の受講者と業務内容を共有するワークを通して、国際交流職員の基本業務についての理解が深まり、視野を広げることができた。また、講師が実際に経験した留学生対応の案件をケーススタディにグループワークを行い、各大学の国際交流担当が担う役割や連携するべきステイクホルダーについて改めて考える機会となった。
●第3部:派遣留学プログラムの運営
派遣留学の意義・目的や、学生募集、選考方法、学内広報活動等、派遣留学プログラムの運営全般について講義を受けた。学生の危機管理や質の高いプログラム運営に向けた取り組みのポイントや実際の取り組み事例などもご教示いただき、自身の業務環境を客観的に見直すことができ、今後の業務改善に向けて大変有意義な機会となった。
●第4部:留学生アドバイジング
留学生とより良い関係を築き、上手に付き合っていくために意識すべき行動やカウンセリングの基本スキルをご教示いただいた。国際交流担当は、アクティブリスニングにより相手の立場に立って気持ちを汲み取り、必要に応じて関係各所へ留学生をつなぐ役割を果たすことが重要であることを学んだ。
●第5部:全体討議・まとめ
受講者全員と講師で、質疑応答と意見交換の時間が設けられた。国際交流の広報用SNSの運用手法、交流協定大学数と各留学プログラムの質の充実について等の質問が挙げられた。受講者・講師双方で活発な意見交換が行われ、全員で学びを深めることができ、今後もここで得た学びを日々の業務に活かしていきたいと感じた。
本研修を通して、自身の業務を振り返ることができたと同時に、国際教育交流に関わる業務の基礎を一から学びなおす大変有意義な機会となった。それによって、更に大学の国際交流に関する業務に対してやりがいとロマンを感じることができるようになった。また、受講者、講師の方々と親睦を深められたことで、学外へのネットワークができたことは、今後の自身の成長にとっても大変貴重な収穫であった。